睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が止まったり、浅くなったりする病気です。家族からいびきを指摘された、日中の眠気が強い、夜中に何度もトイレに起きるなどの症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。睡眠時無呼吸は心血管疾患や脳疾患をはじめ、様々なリスクを引き起こすことが知られております。
睡眠時無呼吸症候群の症状について
睡眠時無呼吸症候群の主な症状は、以下のとおりです。
- いびきがひどい
- 日中の眠気が強い
- 夜中に何度もトイレに起きる
- 咳や喘息が増悪した
- 高血圧を指摘された
睡眠時無呼吸症候群の原因について
睡眠時無呼吸症候群の原因は、大きく分けて閉塞性と中枢性の2種類があります。
ここでは主に閉塞性について説明します。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、睡眠中に何らかの原因で鼻や口からのど(上気道)にかけて狭くなり、呼吸が妨げられることで起こります。主な原因としては、以下のものが挙げられます。
- 肥満
- 扁桃やアデノイド肥大
- 顎が小さい
- 鼻閉(鼻炎、副鼻腔炎など)
特に肥満は閉塞性睡眠時無呼吸症を起こしやすいと言われております。また就寝前の飲酒や仰向けで寝る姿勢も睡眠時無呼吸のリスクとなります。
睡眠時無呼吸症候群の検査法について
自宅で可能な検査です。睡眠時の酸素の取り込み、いびきの大きさ、その時の姿勢などをウェアラブルデバイスのようなもので測定します。AHIという1時間あたりの無呼吸の回数が最も重要な数値です。測定したデータは当院へ送られてきますので、外来で共有・説明を受けることが可能です。簡易検査と精密検査(PSG)があります。
睡眠時無呼吸症候群の治療法について
睡眠時無呼吸症候群の治療法は、AHIスコアや原因によって異なります。
CPAP療法
CPAP(持続陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群の最も一般的であり、家庭で睡眠時に機械を装着する治療です。
- 簡易検査でAHI30以上
- 精密検査(PSG)でAHI15以上
これらの場合、CPAPの治療対象となります。
装置から一定の圧力をかけた空気を送り込み、睡眠中の気道の閉塞を防ぎます。CPAP療法は、いびきや日中の眠気といった症状のみならず心血管疾患、脳疾患を抑制することが示されています。
その他の治療法
マウスピース療法、外科的治療、生活習慣改善などがあります。
主に簡易検査でCPAPの適応にならなかった方が対象です。
睡眠時に装着するマウスピースで顎の位置を移動させ、気道を通りやすくします。また扁桃肥大やアデノイド肥大で気道が狭くなっている場合は、耳鼻科での手術が適応となります。これらは簡易検査でAHIが20以下の方や、CPAPが継続して装着できない場合に考慮されます。また肥満に対するダイエットや就寝前の禁酒はすべての治療と並行して行われるべきです。
よくある質問
Q1. CPAP療法はいつまで続けるべきですか?
A1. CPAP療法は、根本治療ではなく、対症療法です。AHIが治療適応の範囲であるうちはCPAP治療を続けるべきです。閉塞性睡眠時無呼吸治療の根本治療は、体重を落とす、鼻やのどの通り道をスムーズにする、寝る前のお酒をやめることなどです。根本治療と並行してCPAP治療を行い、適宜再評価していきましょう。
Q2. マウスピースは保険適用されますか?
A2. マウスピースは、歯科医で睡眠時無呼吸症候群の治療用として作製した場合に限り、保険適用となります。当院では、連携している歯科医院をご紹介いたしますので、ご希望の方はお申し付けください。
Q3. 睡眠時無呼吸症候群は放置するとどうなりますか?
A3. 睡眠時無呼吸症候群を放置すると、高血圧、心疾患、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まることが知られています。また、日中の眠気による事故のリスクも高まります。早めの診断と適切な治療で、これらのリスクを減らすことが大切です。
院長より
江戸川ひがし内科・呼吸器内科 篠崎駅前院では、睡眠時無呼吸症候群の患者さんが安心して治療を受けられるよう、丁寧な問診と検査を行い、患者さん一人ひとりに合わせた適切な治療プランをご提案しています。睡眠時無呼吸症候群は、放置すると様々な合併症を引き起こす可能性がありますが、適切な治療を行うことで、症状を改善し、健康的な生活を送ることができます。
